第十二回からはこちら♪
 浦島 太郎 
by Taro
第十一回浦島太郎 [VIKING POSITION]
9月16日(木)

 バイクのライディングポジション。
 練習だけは速い、が定着しつつあるわたしが僭越ながら、バイクポジションについて、論じてみたいと思います。

 自転車屋さんで組んでもらったバイクに、そのまま何の疑問も持たずに乗り続ける人も結構いるみたいだけど、自分でポジションについて調べたことがある人も、VIKING POSITIONにはあまり行き着かないようです。
 日本のトライアスロン、自転車の本で、このトライアスロンのバイクポジションを推奨しているものに出会ったことはありません。

 わたしは自分でバイクを組んで乗り始めたので、とりあえず、最初は本に頼ってポジションを決めていました。あれこれポジションを変えて試していました。一般に欧米人のポジションはかっこよくて、日本人のそれはかなりかっこわるい、だれもが気付くことです。
 しかし、いろんな写真を眺めている内に体型の問題だけではなさそうなことに気が付きました。
 ポジションについてはいろいろな意見があるでしょうから、あくまでも、個人の意見として受け取って下さい。

 よく見る日本人のバイクはフレームが大きくハンドルが高く、サドルが後ろにあります。身体が小さいのではなくフレームが大きいので、当然シートポストは深く埋まり込んでいます。腰は引けて、腕の伸びきっている状態。エアロバーがついていても一緒です。はっきり言ってかっこわるい。まず、フレームありき、の考えにまたがってしまっている印象です。

 去年の秋、バイキングに入る前、バイキングの練習に何回か参加した程度だったのですが、バイキングの合宿に参加しました。
 まだ、しげのことをすごいトライアスリートだと思っていた頃でしょうか?
バイキング合宿で、しげはNew Zealandで合宿した際にStephen Farrellから伝授されたと思われるバイクポジションについて講義しました。
それは自分なりにネットなどで調べて、行き着いたポジションと同じ考えのものでした。それはVIKING POSITIONとしてTEAM VIKINGでは浸透しつつあります。
 合宿の夜、紅葉の露天風呂でしげとそのポジションについて、話したことを彼は覚えていないでしょう。いや、覚えているかも、HP教えたら英語が全然分かりましぇーん、って言っていたから。

そのポジションはネットで調べている内に、目から鱗のサイトで見つけてもので、HPはhttp://www.bikesportmichigan.com/です。
 今回はここからの引用になりますが、写真も分かりやすいので使わせてもらいます。

 まず、ポジション作りのベースにあるのはDan Empfield's Fit Institute of Slow Twitch (F.I.S.T.) triathlon bike fitting school in Southern Californiaで教えているF.I.S.T principle(原則、決めごと)のようです。


 これがF.I.S.T principleに忠実なポジションだそうで、注釈がありますが、簡単に訳すと
  • サドル先端はボトムブラケット中心より2センチ前方(ペダルが付いている棒がクランク、クランクの根本で回転軸がボトムブラケット)
  • 背中は自然体でリラックスし、軽く丸みをおびた状態
  • 下死点(ペダルが一番下の状態)で膝は伸びきらず150°程度
  • その脚の位置の時、体幹の軸と大腿骨の角度、上腕骨の角度とも90°
  • エルボーパッドは体幹を筋力ではなく骨格で支えている状態で、前腕はリラックスしている
 こんなところでしょうか?

 HP上では、より効果的に体幹の力、脚力をペダルに伝え、より快適に、より食物を消化しやすいポジションということのようです。

 実はこのポジション、サドルの位置だけでも、普通のロードバイクに普通のシートポストでは出せません。ほとんどの場合、ボトムブラケット中心より5センチは後方にあるのでは。
しかし、ボトムブラケットとサドルの位置関係はペタリングという意味では、ポジションを決定する要素になると思います。
 そこで、シートアングルというシートチューブの角度という、フレームそのものの形状(ジオメトリー)の問題が生じます。

黒線がロードバイクにエアロバー、赤線がトライアスロンバイクにエアロバー。

ロードはシートアングル73°、トライアスロンバイクは78°と仮定。
  • 身体(背部)はより低く、よりエアロだがより快適
  • 体幹、上腕の角度はよりリラックスし、体重をより容易に快適に支えている状態
  • 体幹はより"開き"、窮屈さがない(消化を阻害しないという意味で)
  • サドル位置は同じで、フレームジオメトリーによってポジションが変化

 ここで、日本での発想ではなかったのが、シートアングルが起つことによってサドルの前後位置が動くのではなく、ボトムブラケットが後方へ下がるという考え方。難しく考えずに理解して下さい、大事です。

 ボトムブラケットではなくてサドルを中心に考えましょう。
ペダルを回す場所が後ろに移動すると思って下さい。そう考えると、小柄でフレームが小さい人の場合、後方に移動したボトムブラケットが後輪に接触してしまいます。
だから、小さいサイズの26インチホイールの必要性が生じるわけです。脚の長さにもよりますが、身長170センチ程度がそのボーダーラインになるのではな いでしょうか。

 さらにこのサイトではF.I.S.T principleをモディファイすべく検討を進めています。
 これはまさに、しげ、わたしがいうところにVIKING POSITIONに近づきます。ただし、F.I.S.T principleで乗り込んで、ポジションが固まった上級者向けという感じのようですが。

  • サドルをさらに1.5センチ前へ
  • 前方投影面積を減らしエアロ効果を高めるために、ハンドル位置を下げる
    (サドルを中心に身体全体を前へローテーションさせるという考えに従っているようです)

 バドマンのフォームに近い気がしますがどうでしょうか?
 ハンドルを下げると腰に負担がかかりきつい、なんてことを聞きますが、違います。慣れないと首はきついけど、腰は楽になります。

まとめて、
  • サドル先端はボトムブラケット中心上か、2から3,5センチ前方
  • 下死点で膝が150°程度の角度、実際には股関節の柔軟性で違うと思いますが、高すぎると骨盤がサドル上でピョコピョコ動くか、足関節が伸びます。逆に低いと股関節がつまる感じがします。ちょうどいいところを見つけましょう。
  • 一般的にハンドルが遠すぎることが多い(トップチューブが長い)ので、体重を楽に乗せられる手前の方にエルボーパッドがくるようにハンドル位置を決めましょう(ステムを短くするなど)。
  • ハンドルが高いと、骨盤が立った状態と同じなってしまいます、しっかり踏むためにも低く。

後は乗り込みましょう。

以下の写真は参考まで。





第十回浦島太郎 [結果が全て!これホント?]
8月13日(金)

 今回はバイクポジションについてのはずでしたが、あまり気分が乗らないので変更。
最近の暑さのようにダラダラいきます。

 しんごの新コラム「なんせ時間がないんで!」という男気を売りにしたライバルが現れたので、こちらも短めコラムで対抗しようか、なんて考えています。

 トライアスロンに限らず、人は謙虚さを忘れてはいけないという、ちょっと偉そうな話を簡単に展開してみます。

 丁度今、アテネオリンピックで日本人選手達、日本人に限りませんがみんな喜々とした表情で画面に出てきています。
みんな結果を求めますが、彼女達、彼らにとっての財産とは、本当の所結果ではないと思います。
普通では体験できない事を自分の努力の過程として、体験しているという事実が財産になるのだと思います。

 選手達はみんな若いから、結果が出ると、有頂天になって、おれが一番だと声高々に吠えるでしょう。
でも、本当に賢く、現実を消化できる人は、勝てば勝つほど謙虚になるのではないでしょうか。
そうならない人は、ただの運動バカです。

20年たって、人に優れるものがなくなった時に、尊敬できる人になっているかどうかは、 そんな謙虚さと、自分の努力の意味を本当に吸収出来た人だと思います。

 これはスポーツに限らず、どんな小社会、共同体でも言えることでしょう。

他の人より、人間の能力のほんの一部が長けているとして、それを生かす努力を惜しまない人が優秀な人です。
おれより、わたしより速い、遅いより、おれより、わたしより(人知れず)努力しているという内面に着目しましょう。

 遅くても歯を食いしばってがんばって練習している人、吐くまで追い込んでいる人(チェリー皮腹おまえだ!)、それでいて謙虚な人、そんな人は尊敬すべきです。

他人と自分を比べるのなら、そういう本質的な内面に目を向けましょう。

 IRONMANのDVDからの受け売りですが、
SWIM, 2.4 miles
BIKE, 112 miles
RUN, 26.2 miles
BRAIN, for the rest of your life.

写真はVIKING EAST第三回練習会、大井埠頭にて

第九回浦島太郎 [道具としての身体]
7月8日(木)

 自分の職業は基本的に道具を使って仕事をすることが多い。
もちろん手を使う仕事なのだが、手が覚えている動きが最終的に仕事をする場所は道具ということになる。

 職場が変わると、使う道具の種類に大きな違いはないけれど、大きさ、長さ、重さ、角度が微妙に違っていたりする。 それらが少し違うだけで、自分の体が覚えている動きが、かなり制約されてしまうのでびっくりした。
それと手袋、道具よりもっと自分よりの手袋でもメーカーが違うだけで、道具離れが違うし、糸の長さが5センチ違うだけで、手が自由に動かない気がする。  ただ、それも新しい道具になれてしまったら、前のモノに違和感を覚えるのだろうけど。

 スポーツの世界も道具をうまく扱えるかどうか、ということがパフォーマンスを左右すること多いが、人間の身体も道具だと考えると、結局はその扱いがパフォーマンスを決定すると言ってもいい。
この場合道具の持っている性能とそれを扱う技術ということになるかもしれない。トライアスロンではどうか?

 まずスイム。
手足は完全に道具と考えられるけど、スイムの上級者になればなるほど、肩関節、体幹も道具として働いているのだろう。性能よりも技術がないと全く進まない種目という気がする。
ちなみに、陸上生活では近距離の移動もままならなくなってしまった元トップスイマーKAZちゃんは、現役時代の激しい泳ぎ込みで一番疲労を感じたのは腹筋だったそうだ。まだ分からない領域だけど、体幹が大事なのでしょう。

 バイクは道具そのものでよく機材スポーツといわれるが、機材によるパフォーマンスの違いはあまりないと思う。フレーム、ホイール、パーツにはこだわって選んだものを使っているけど、スピードの違いはほとんど生じないと思う。
バイクでなによりも一番大事なのは、ポジションでしょう。それが出来た上で、背中、臀部、大腿、足関節、足底の使い方がパフォーマンスを決定すると思う。

 そしてラン。
みんな小さい頃からかけっこしているけど、トライアスロンで長い距離を楽に速く走ろうと思うと、実はスイムと同じぐらい技術スポーツなのかもしれない。まだよく分かりませんが、もっと走り込むようになったら、分かってくると思う。

 昔バスケットボールをやっていた頃は、爪の長さがすごく球離れに影響したし、シューズのヒモ締め具合やシューズのソールとコートの相性が動きを左右していたのでこだわっていたのを覚えている。

 今トライアスロンで一番こだわりたいバイクでも、とりあえずバイクポジションも決まってしまって、動かさなくなった。
乗っていてしっくり来ないような気がする人は、面倒くさがらずに、サドルの前後、上下位置から調節してみて欲しい。
2mmの違いが分かるようになると思う。ただそれなりに乗ってやらないと違いなんて分かりようがないけど。乗ってやろう、調節してみようって思えるためにも、ちゃんと自分で選んだパーツを使いたいところです。

 なんだかまとまりの無い文章になりましたが、首から上の脳みそ以外は道具としてうまく使っていきましょう。

 トライアスロンのバイクポジションについてはまた今度。
ちなみに自分の考える理想のポジション・フォームは、ナターシャ・バドマンのそれです。

第八回浦島太郎 [おバカなトライアスリート]
6月9日(水)

 転勤して2ヶ月が過ぎた。

 電車通勤になり、仕事のシステムの変化にもなれてきて、自分の生活ペースが固まりつつある。
仕事をしながら十分な練習をこなすのはどうしても難しい、そして、練習をするためには、そのモチベーションの源になるやる気のあるトライアスリート仲間、ライバルというと強すぎるけど、似たようなおバカ達が必要だと感じる。
トライアスリートの事は普通の生活をしている人には、分からないし、おバカとしか思われない。これは真実です。

 練習会以外でもそういうおバカ達、VIKINGの連中と週2,3回顔を合わせる(練習する)ようになったのは去年の年末からだった。
それから転勤するまで、仕事後のスイムだけでも集まったりして、週4回ぐらい高速を使って往復したこともあるかも。
おもしろい、というか不思議なのは、毎回それなりに追い込んだ練習をしていたけど、まったくストイックではないこと。だから、おバカなのかもしれない。

 環境が変わって、なくなったものはそんなおバカ達の刺激。
もちろんメールでやりとりしてはいるけど、一緒に練習するのとはちょっと違う。
環境になれてきたように少しずつ、仲間が増えつつある。個人的にはやっぱりおバカであって欲しい。
真冬の雨でもバイクに乗るような、きつければきついほど悦ぶような、科学的、生理学的なことは分かっていても最後は根性、気合いだって思っているようなおバカがいいね。

 勝手に飯田忠司とVIKING関東支部などと称していたけれど、なんだか集まりつつある人たちを紹介しよう。あ、えーと関東支部は無許可です。

飯田忠司
grad 5所属、町田くん在住、遠いからって理由で荒川には来てくれない、女の趣味悪い。
今年の1月にまちうらで合宿。VIKINGのウェアがgrad 5化しているところをみると、ただの営業だったのかも。

江夏志門
Wild Riverという東京のチーム所属。VIKINGのBBSに書込みしてくれた。
まじめそうなさわやかさんだけど、重篤なトライアスロンバカ、きついと悦ぶタイプ。
って、実は知って間もない。苦情はBBSへ。

河原勇人
日東紅茶、ちょっとだけ速い人。志門くんと仲良しっぽい。
バイク練習一緒にすることになりそうな予感。ここに名前があると自分のボスに怒られるのか?

安藤留美子
瑠美子だっけ?今のところ紅一点。この人は間違いなくおバカ。
いろんなトライアスリートを知っている。

大谷淳
義兄、典型的な持久系なのにショートしかしない。
「最終的な目標はアイアンマン」といいながら言い訳してロングやらないけど、速いはず。
VIKING健司さんより飲むかも、健司さん同様アル中。

まっぽん
Wild Riverの人、また来てね。

俺は違う、私も混ぜてって人、info@go-viking.comまで。

  *写真はバイク練習、12時亭後のまちうら

第七回浦島太郎[草野球]
5月3日(月)

 野球をした。中学時代の友達に誘われ、初めてユニフォームを着て野球をした。

 集合場所はバイク練習コースの荒川サイクリングロード沿いのグラウンド。ただし、グラウンドといっても60面もある野球グラウンドのうちの一つなので、少し迷った。
野球も何年ぶりというところだが、もっと久しく会っていない友達達は少しシルエットを変えて、それでも雰囲気は残したままだった。
ユニフォームを借りて、ちょっとその気になったけど、借りたグラブは¥1500ぐらいの子供用みたいなやつ。それで、キャッチボール、ノック練習をした。

 十人集まって純粋な野球経験者は一人だけで監督兼任。自分はというとボールもろくに投げられず、体は動くけど安物グラブのせいだけではなくグラブさばきがままならない状態。軽い練習が終わった頃には、腰を含めて右上半身の関節が全て痛み始めていた。

 この中学時代の友達で作ったチームでの試合は8試合目ということらしいが、もともと近所の3人が暇つぶしに集まったのがきっかけみたい。
最初の練習では誰もボールをもってなくて、シャドウキャッチボールをしたり、硬式テニスボールを拾って、体育館の屋根の上に投げて落ちてくるのを取るフライ練習をしたり、なぜか凧揚げをしたりしていたらしい。

 その日の試合相手はネットで組み合わせられたチームという事だったが、ほとんどが経験者の本格的なチームだった。結果はどうでもいいのだ。

 試合後もノック練習。この日はもともとサードをやりたかったやつが別にいたけど、監督にサードを守らされた。おもしろいのは中学時代の微妙な上下関係が社会人になってもしっかりと残っている事だった。サードをやりたかった男は「最初からこのチームにいるみたいな顔してるな〜」って文句言ってたけど。

 肝心なところは、やるからにはやっぱり上達したいと思ってしまった事。ノック練習でも、厳しいタマを要求してしまった。でも、やるならヒーヒー練習したい。
みんなで飯を食いに行った店で、ユニフォームのカタログながめて、背番号を決めた。仕事がばらばらで出張が多いメンバーもいて集まるのは2ヶ月に一回ぐらいらしいが楽しみになってきた。

 一日たって、右上半身に加えて、しゅとう筋ならぬハムストリングス、臀筋まで筋肉痛になっている。しっかり腰落としてノック受けたからなあ。野球は時間くうし、トライアスロンとの両立させるの難しそうだ。
 でも、朝起きて最初に、軟式用グラブとスパイクをネットで下調べしていました。

第六回浦島太郎 [階段トレーニング]
4月7日(水)

 皆さんは、階段を使っていますか?以外と使っているのかな?

今度の職場は、自分のデスクのある部屋と仕事場が別の棟の、それぞれ6階と8階にある。
途中の連絡通路は1階、2階にしか無く、階段を使って一日でかなりの往復を繰り返している。
もちろんエレベーターはあるのだけど、よっぽどタイミングが合わないと、待ってまでは乗らないし、この階段のことを意識するようになってからは、階段しか使わなくなってしまった。

 「階段のこと」とは、『階段はとてつもなくきつい』ということ。
普通4階建てぐらいまでの建物にはエレベーターがなかったりするから、3階、4階までは階段を使った経験はあった。
新しい職場に来て、階段のきつさは5階を過ぎてから、ってことに気が付いた。
別に駆け上がるわけではなく、ゆっくり歩いていても、5階から6階で一気に心拍数が上がってくる。
トレーニングならまさに、ここからが練習、という感じ。

 一応トライアスリートだし、脚の筋力はそこそこあって、中でもバイクは強いといっても罰は当たらない程度の力はあると思う。
心肺機能に自信は無かったけど、先日心電図をつけたトレッドミルを試しにやらされて、そこの検査室では最後のステージまでこなしたのは初めて、ということだったので心肺機能も弱くはないようだ。
それでも階段はきつい。普段運動をしない人は8階まで完歩できないのじゃないかって思うけど、どうなのでしょう。

 バイク練習で微妙なアップダウンでちぎれず、峠の上りを少しずつこなせるようになったように、階段もきつい階数が少しずつレベルアップするかもしれないと思って、楽しみにして階段を上がっている。やっぱりきつい。
 大事なことを忘れていた。ランが弱かったなあ、とっても。

 みんなはこのきつさを知っているのだろうか?是非知ってもらいたい。

第五回浦島太郎 [さてIMNZ、その3]
3月14日(日)

さて、レース当日。朝3時55分起床。
朝食は練習会の時と同じ、お餅5個を電子レンジでチン、アズキと混ぜてびよーんってのばしながら食べる。アズキは井村屋で決まり、餅は最近農協のがおいしい。
それと冷蔵庫に残っていたチキンオニオンスープをチンして飲んだ。これが良くなかったのか?たぶん違う。

きれいな星空だが、その分冷え込みも厳しい。
5時半にジョージ号で会場へ、朝っぱらから車内で、堀夫婦のコミュニケーションを楽しむ。
チェックインで女子高生に、足にナンバーリングしてもらう。女子高生に違いない。

アイアンマンウェットスーツのテントがあり、正しいウェットの着方を指導してくれている。
のこのこと行ってみると、Normannがこれでいいのかな?って感じで素人のように突っ立っていた。二人並んで肩周りを楽にしてもらった。とってもいいやつだぜNormann。

白み始めた空と湖面からの湯気、気温は6℃、水温16℃。
はっきりいって泳ぎたくない。フローティングスタートのため直前に湖へ、岸から近い場所からスタート、泳ぎ始めても体が冷える一方で息苦しくなってくる。
気持ちを落ち着かせてしっかりしたストロークの白人の後ろへ、ずっと岸側の端を行った。
時々詰まって、立ち泳ぎ気味になったが、とにかく温存しようとスイムはその人の後ろにぴったり付いた。
後で聞いたが、ブイの近くからスタートした方がかなりタイムが良いらしい。
今回雨が多かったせいで流れが速く川の中までは入らず、トランジッションまで400m走らなければならなかった。冷え切った足で走るのはイヤなので、預けた普段履きスニーカーを履いてバイクへ。

やっとバイク。
5時間で行くためのしげからのアドバイス、前半はとにかく押さえる事、しっかり補給を摂る事、後半は必死で踏む事、それだけやれば結果が付いてくるはず。
濡れた体は冷え切っているが、アームウォーマーだけしてスタート、またがってペダリング始めた瞬間、サドルが低い気がした。これはいいぞ、スムーズに回せる時に感じる事がある。
ジョージがレース前、「外人はバイク飛ばすからびっくりしますよ」と言っていたが、踏まずに合わせる程度のペダリングでごぼう抜き。足の調子は良かった。

バイクコースは5キロ折り返しのコースを2周回、最初の折り返しの手前ぐらいから少し腹が張った感じがあったけど、折り返しでタイムを見ると1時間10分を切っている。メーターのアベレージは39km/h、いいペース。
だけど、しばらくして下腹部の張りが痛みに変わってきた。下腹を押さえながら、うなりながらペダリング、刺すような痛みが時間をおいてやってきた、補給もほとんど摂れていない。

1周回目の後半は下りなのにスピードに乗れず、体を起こして時々ペダリング、ついにあきらめてほぼ90キロ地点にあるエイド横のトイレへ、この時のタイムは2時間31分。まだ何とかなると思って、トイレでしばらくねばったが、痛みが取れないないままとりあえずもう一度サドルにまたがった。
路肩を止まりそうなスピードで走っていると、後ろから来る人たちが声をかけていく。このころにはいつ止めようか?それだけを考えていた。
どの地点か全然覚えていないが、もう一度トイレへ、一気に下して少し楽になったが、水分もエネルギーもほとんど摂れていない。後の事を考えると止めるべきだ、そう思いながら少しずつ、ペダリングが戻っていった。

結局、止められなかった。止める理由は何でも良かった。
Normannもバイクの途中でいなくなっていた。理屈は合わないけど、これだけでも止める理由になる。
自分としてはかなり練習したバイクのタイムが不満足なものに終わる。これでもいい。
補給のない体でランに行くのは無謀では?これもいい。
 バイクの途中で止めなかった理由は、どうせT2まで戻らなきゃいけないと思ったのと、練習したバイクだけは終わらせなきゃいけないって考えたから、だったように記憶している。バイクまで終わらせて、それから止めようと思っていた。

 バイクが終わってそれからまたトイレへ。ギアバックをもらい、更衣テントのいすに座り、何となくランシューズを履いて、ランでエネルギー水分と補給しようって事にして走り出した、あまり働いていないだろう頭でいろいろ考えながら。

 どんなにタイムをねらっているエージであろうと、ハワイを取るために走っているプロであろうと、止めてはいけない。
故障がなく、体が動けばフィニッシュまで行かなければならない。
考え方はいろいろあると思うけど、タイム、順位を考えて止める人間は参加しなくていい、そういう結論になった。
プロでも、止めてはいけない。たとえ、別のレースで結果が出せたとしても、競技後の人間性は変わらない。
だから、止めない事にした。フィニッシュしてメダルをもらおうと思った。

 20キロ地点から歩き始め、最後まで歩いた。沿道の人たちは温かかった。
ゴール前の花道だけは応援のせいか走ってしまった。

 当然疲れていて、エネルギー切れのためか、シャワーを浴びても寒くて震えが止まらなかったけど、みんなで最終走者を見に行った。最後までがんばる人は見ている人間にパワーを与える。失敗してもまた練習してがんばればいい。

 

 

第四回浦島太郎 [さてIMNZ、その2]
3月12日(金)

今回満足いくレースが出来なかったんだけど、レースから5日過ぎた今日になって、とても悔しくなってきた。
それはともかく、レース3日前からのお話。

堀夫婦の話によると、NZのこの夏は雨が多く、まるで冬のように寒かったらしい。
Taupoでも明け方の気温は10℃以下で朝、晩は暖房が必要。

水曜日の朝は軽いジョグで街へ、その後堀陽子さん、堀直之さん(以後ジョージ)とバイクコースの下見へ。
この二人のガイドがいい感じ。

 ジョージ「もうしばらく行って、そのあとずっと下ります」
 陽子さん「違うよ?、すぐ終わってまた上りがあるでしょ、何いってんの?」

しばらく言い争いがあるが、どうやら、たいした坂ではないという事は分かる。
VIKINGの練習コースのアップダウンと非常に似ていて、なんだかやれそうな気がしてくる。
水曜日到着の日本人選手が午後やってきた。

木曜日は朝7時出発で、スイムコースへ。強風で海のように波が押し寄せている。
寒さに強い白人達もあまり泳いでいない。ジョージと、明日泳ごう、という事でウェットに着替えただけで終わった。
それでも、同行の3人は少し泳いでいた。

昼からレジストレーションを終え、夕方からカーボパーティーに参加、特別うまくもないがまずくもない、IRONMANシリーズの中ではましな方らしい。
PRO4というスポーツドリンクはかなりまずい、水もまずい。
男性プロはCameron Brown、Normann Stadlerともう一人がステージへ、Normannはかわいらしい、ナイスガイだった。

金曜も朝7時出発、スイムコースへ。気温は昨日より低いが、湖面は穏やか。
TJ取材の謝さん、ジェロさんと合流。堀夫婦、濱野さん、自分、ウェットに着替えた謝さんと震えながら撮影。
水に入ってみると冷たいのは当たり前だが、泳ぎ続けても暖まらず不安になり、死んでしまうのではないかと思う。
15分程度であがり、ウェットのまま車にもどりコテージの温水プール(風呂)へ、しばらく無駄話。

ジョージの特技、バイクでDHポジションでも放尿できる事が発覚、その代わり、夜のトイレも近い。ジョージ、ただものではなかった。

昼からバイク・チェックインを済ませる。
Cameronのバイク、シートチューブが特注だったが、自分のとかなり似ている、だいぶ真似されているようだ。
NormannのバイクがLOOKからKUOTAに変わっていた。Normannはディスクじゃなかった。
ラックにかかるバイク達を見ていると気合いが入ってくる。

 

 


第三回浦島太郎 [さてIMNZ、その1]
3月10日(水)

福岡空港から名古屋空港へ向かい、そこからNZのAuckland国際空港へNZの朝到着、時差は4時間、NZの方が早い。

 坊主頭が気に入らないのか、堂々としているのが気に入らないのか、トライアスロンの大会に出るのだといっても、いきなり税関で若い兄ちゃんに怪しまれ、英語もしゃべれないような肌の色の濃い人たちが荷物をさらけ出している税関申告コーナーへ案内される。

待つこと15分ぐらいか、やっとオフィスから出てきた感じのいいおじさんがバイクケースを指さし聞いてきたのは、「バイクは何に乗っているのか?」、「おー、タイタニウム(チタン)か?」、「俺もサイクリストでランナーだ、おまえのバイクのベースタイムは?ランのベースタイムは?アイアンマンはそれぞれどのぐらいのタイムで終わる予定なのか?」、「オーケー、通してやろう、がんばってくれ」・・・・

 どういうことだ?全然意味無いじゃん。

ゲートから出ると待っていたのは、真っ黒い小柄な日本人女性アイアンマン最強の堀陽子さん。
タンニングクラブなら間違いなく会長、ノースリーブの三角筋には筋繊維が浮き出ている、すばらしい。
彼女の運転で遙か内陸のTaupoまで。
松本と二人、ほぼ全行程睡眠。晴れ、雨、曇りが交互にやってくるおもしろくない天気。
最初に湖が海のように見えるTaupoの町に着いたのが昼1時ごろ、自宅を出てから22時間がたっていた。

みんなでタイ料理のランチをとり、大型スーパーで買いだし、そして宿泊先へ。泊まるのはコテージで2LDKの間取り、自炊出来るものはとりあえずそろっている。
シャワーを使ったけどお湯の勢いが足りない、夜は冷え込むので気合いを入れてシャワーを浴びなきゃいけないだろう。

コテージ前の芝生でバイクを組んで、散歩がてらTaupoの町へ、3キロ弱。
想像していたよりきれい、というより街全体が湖の横にある公園といった趣。
琵琶湖より大きいらしいが、琵琶湖とは違いものすごく水の透明度が高い。

まだ火曜日なのでメイン会場であるGreat Lake Centerもテントの中身は空で準備中だった。
相変わらず天候は不順で、土砂降りの中をコテージまで歩いて帰り、寒いからシャワーは浴びずにNZ一日目が終わった。

驚いた事にNZの何日目に、何をしたかを正確に思い出せない、一週間前の事なのに。
続きはまた今度。

第二回浦島太郎 [モノの魂]
2月28日(土)

 もともと信心深いわけではないし、げんをかつぐ口でもないのだけれども、長年乗っている愛車(自動車)に救われたのかなあ、という事があった。

 誰もが車を擦りそうな、それまで何度も気を付けつつ、クリアーしてきたブロックに右の後輪付近を当ててしまった。
こすったぐらいかと思ったら、右後輪の軸がどうも曲がったらしく、直進できない。
その日は土曜日で、次の日が練習会だったので、そのまま、そのブロックのある家に泊めてもらった。
そして、日曜日、練習会の後、普通使う高速には乗らずに、ゆっくりと自宅までクネクネしながら帰った。

 何故ぶつけたのか?かなり疲れていたのもあるけど、その日は風が強く、洗濯物のブルーのタオルがその狭い通路に落ちていて、なんとなくタオルをよけてしまったような気がする。
もうすぐ11万キロになる愛車は2ドアなので、自転車を載せるのも大変だし、もうそろそろワゴンにでも乗り換えようかな、なんて考えていたのも事実で、愛車が怒ったのかとも考えた。

 先日落車してヘルメットが割れた時は、その少し前にネットで新しいヘルメットを探していたし、決戦用ホイールを久しぶりに使って、やっぱりいいなって思った直後にリヤのスポークが折れた時には、後輪に超決戦用ディスクを入手していたしと、やっぱり「モノ」が怒ったのかなと考えていた。

 普段、通勤はマウンテンバイクかジョグですませているので、あまり車を使う事はなかった。
だけど年末からバイク、スイム練習などで、週に2、3回高速での移動が当たり前になっていた。
だいぶ前に後輪の片減りに気が付いていたけど、3月の車検の時に替えようと思った記憶がある。

今回、修理に持っていってリフトで上げてみてびっくり。初めて見たけど、タイヤというのは溝がなくなって、さらに減ると、ワイヤーが出てくる。そのワイヤーがなくなるとまたゴムになって、このゴム部分はかなり薄くてそれで終わり。
自分の後輪は両方ともワイヤーが剥きだしで、部分的にはワイヤーもなくなっている状態だった。バーストしなかった事の方が不思議。

ブロックに当たらずにそのまま、高速でいつものスピードで帰っていたら、本当に危険だったかも。
それを、長年可愛がった愛車が教えてくれたのかも、と思った。

 実は、こじつけて、いいように解釈しているだけなんだけどね。少し、そんな風に考えた方がなんでも楽しいかもしれない。

第一回浦島太郎[和名]
2月21日(土)

 トライアスリートを初め、多くのプロ、アマアスリートの間でもっともメジャーなサングラスがOAKELYでしょう。
 もちろん、その他にも優秀なスポーツサングラスはたくさんあるけど、個人的に一番かっこいい、欲しいと思うのはOAKLEY。 TEAM VIKINGでもかなりメンバーが使っているので、OAKLEYについて詳しい説明は省きます。

 自分でも今までに6種類のOAKELYを使ってきたけど、フレームの名前については深く考えた事はなかった、がしかし、 今回VIKINGスタッフの一人が6個目のOAKLEYを購入、ちょっと変だなって思った。
ちなみに自分のフレーム達は結構まともで、Zero.4(限りなく軽いという事か)、A-Wire、Half Wire(Wire系は細い)、Straight Jacket(Jacket:目を覆う、カバーするという事かな、で、直線的、シンプル)、Juliet(ジュリエット)、M-frame(OAKLEYの代表、レンズがM型だから?)。

 で、問題のVIKINGスタッフのものはPlate:板(金属の)、皿という事になる。
 これ見た目は甲虫(皮膚は堅い。前ばねは厚く堅く、普通、中央線で左右から相接して背面を覆い、 後ろばねはその下に折り畳んで隠される)、つまりカブトムシ、クワガタの類。なぜ皿なのか?
そして、もうひとりのVIKINGスタッフが購入したしたのが比較的カジュアルなTeaspoon:茶さじ。
 なるほど、後は新人スタッフがTeacupを仕入れる訳ね。

 ちなみにチーム名のVIKINGは辞書によると、「8世紀から11世紀にかけて、スカンディナビアやデンマークから、 海路ヨーロッパ各地に進出したノルマン人の別名。
 略奪行為・征服だけでなく、植民・交易・建国など活動は多方面に及んだ」とあり、 さらに、「好みの料理を自由に取る日本の[バイキング]式食事は,英語では buffet または smorgasbord という」だそうな。 TEAM VIKINGではなくチーム・バイキングになるね。

 でも、代表は自分の事、外国人枠だの、雪国出身だのって、 意味の分からないこと言ってたな。真冬でも寝起きなのに、なぜか裸になって布団の上に座ってるし、ちょっとノルマンなのか…

 OAKLEYのHP見てたら、Dartboard、Zero 0.1というのが出ていた。Zero.4系統のモノで、かなり欲しい。

コラム浦島太郎は適当に更新します。よろしくね。

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