◆2003 No.3◆


志垣 めぐみさん「シンガポールinternational大会報告書」
in シンガポール
2003年11月9日
皆さんへ

 こんにちは、お疲れさまです。
11月9日、シンガポールInternationalトライアスロン大会があり、2位に 入賞出来、ワールドポイントも、高い点数を獲得する事が出来ました。 現在のワールドランキングは82位に上がり、あと一歩と迫ってきています。

次回のレースはワールドカップ最終戦のオーストラリア11/23です。
シンガポールの調子を維持し、今期終盤のレースを精一杯戦ってきます。
では、詳しい報告書は下に書いておきますので、時間のある時にでも読ん で頂けると有り難いです。

本当に皆さんの応援が、私のパワーに変身してくれています。本当に感謝 の気持ちで一杯です。
応援本当にありがとうございます。

〜シンガポールinternational大会報告書〜

 女子エリート 2位 志垣めぐみ (日本人トップ)

 九州一周駅伝が開催されている中、宮崎県チームの頑張りの刺激を受け 又、関西空港発着の便の為、スイムの指導でお世話になっている、大教大 の生田先生、尾山先生と話が出来、益々刺激を受け、精神的には、心強い 気持ちでシンガポール入りしました。

 シンガポールは、衛生的で綺麗に整備されてる大都会でした。
物価は日本より少し安めで、食事も美味しく、体調管理はやりやすかった。
しかし気候はやはり暑い。でもフィリピン・タイに比べれば、そうでも無い感じ もした。

 レースは「イーストコースト」と言う公園内で行われた。女子のスター トは11時2分で男子の2分遅れ。かなり流れのある海で、ブイも見難いコー ス。かなりの選手が海で苦戦した。
私も一人、選手をマークして泳いだ。多分中国の選手だった。2周目までは 一緒だったが、途中少し離されてしまい、その後大きなコースミスをして泳 いでしまった為、スイムではかなりのロスをしてしまった。

 陸に上がり、バイクへ急いだ。私はバイク1人旅を予想していたので、焦 りも無く前を追った。
しかしスイム直後は、あまり動かないので、バイク6周の2周目、2人の集団に追いつかれた。あれ?なんでこんな所に?ジョアン ・キング(1998年世界選手権チャンピオン)だった。私はてっきり、中国の選手と第一集団で、走ってると思っていたので「ラッキー」と思い、キング の集団に付いた。
私の集団はキングとフランス人の3人。途中、私も楽になったので、キングと先頭交替を始めた。キングは私が先頭に出ると「良い走り!」と声を掛けた。

バイクの集団走行には、暗黙のルールがあり、3人程の集団の時は、特に力の 無い選手でも、1回くらいは努力して先頭を引くのがマナー。
しかしこのフランス人は、ひつこいくらい先頭を引かず、バイクは楽そうに乗っていた。
私はあまりにもひどいので、「次はあなたの番よ!」と言った。しかし無視。
私は何度か大声で言ったが「出来ない」の一言。「1度は引けるでしょう!?」 と怒鳴ても効き目無し。
キングもフランス人には、かなり怒っていた。

キングは小声で私に、フランス人をちぎる作戦を伝えた。キングと一緒にコ ーナー等で、一気にペースを上げるが、バイク力のある選手なので、簡単に は離れなかった。何度か繰り返したが、作戦は失敗。
結局、そうこうしている内に、私達の集団は前の選手をどんどん吸収し、大きな5〜6人の集団にな っていた。
前には、中国人がいるはずだが、何人前にいるのか?分かりずらかった。・・・と言うのも、中国人はショートヘアーで、合宿後のような日 焼けが目立ち、先にスタートしていた男子との見分けがつき難かったからだ。

 ランに入り、私は集団の先頭で直ぐ飛び出した。続いてキングが追ってき た。
キングはロング走法で、私を抜き去り、しかし、私と2人で協力しながらのバイクライドだった為、少し私を気にしながら走っているかのようにも見 えた。私もキングに離れないように、追ったがキングは凄かった。さすが、 5年前の世界チャンピオンの走りだ。
ランでは、気温があがりかなり暑さを感じ、我慢比べのレースとなった。又少しランの距離を長く感じていた。

前に女子の中国人がいて、途中で1人交わした。もう一人キングの前にも中国 人がいる。私は現在3番手。でも距離があるなぁ〜。と思いながら、ラスト1 周の5kmを走った。
結局、中国人迄は追いつかず、3位でゴール。しかし、この2人の中国人は、男子とドラフティングをしていたので、失格となり順位が 繰り上がり、私は女子2位となった。

運も見方してくれた、今回のレースでしたが、見落としてはいけないのが、中 国の強さです。
中国は2008年の北京をピークに、強化体制がガッチリしている感じがしました。
今回もどこかで合宿していたかのような、黒光りしていた肌を見ると、今から中国は大きく変る感じが強くしていました。

私もアジア・世界の選手に劣らないような強化体制で、悔いのないよう、冬を 越して行こうと考えています。
又、今期終盤のレースとなってきましたので、疲労等での体調管理に気を付け 今の自分の力を十分出せるように、頑張りたいと思いますので、皆さん応援ど うぞ宜しくお願い致します。

次回のレースは11月23日のオーストラリアGeelongワールドカップです。 終盤戦、頑張ってきます。
では、ありがとうございます。
                                                 志垣めぐみより




野崎 功さん「2003いぜな88トライアスロン大会報告」
in 沖縄県伊是名島
2003年9月28日
 9/28沖縄県伊是名島で行われた大会に参加し、初めての優勝を経験しました。

 スイムは多少うねりはあったけど、例年苦しめられる潮の流れがあまり無く、しかもこの頃スイムが少しずつ良くなってきて いて、参加者280人程の中で40位で海を上がり、自分としては上出来。

 バイク、ランともそこまで調子は良くなかったけれどマイペースで追い上げ(バイクスプリット2位,ランスプリット1位)気が付かないうちに トップに立っていました。

 ゴールの400m程前で真由美から1位と教えられたものの半信半疑でゴール。

 慣れてないので写真撮影やインタビューをおどおどしながらこなし、やっと実感が沸いてきた。
うれしい以上に驚きの方が大きかった。

もちろん表彰式ではVIKINGシャツを着てしっかりアピールしときました。
来年は招待で行けるようなので楽しみです。今度は一緒に出ようね シンゴ!




志垣 めぐみさん「2003ワールドカップ ニース大会/マドリッド大会」
in ヨーロッパ
2003年9月12・21日
皆さんへ

 こんにちは!お疲れさまです!
9/12フランスのニース、9/21にスペインのマドリッドにて、ワールドカップがあり、連戦してきました。
ランだけは負けないよう夏場強化したつもりでも、世界レベルでは12位のラン。レベルの高さを痛感しました。
しかし、今後の練習方法にも良い刺激になってくれそうで、逆に楽しみになってきています。

また、今回の2戦目は、正直、疲れは残っていましたが、姉の千秋を通し、メールや電話で、皆さんが応援してくれている話を聞き、沢山パワーを頂き、凄く励みになりました。
ほんと、皆さんが後押ししてくれ、2戦目のマドリッドの方が、タイムも良かったですし、悔い無くレースを終えられました。本当にありがとうございます。

又、今年あと5〜6試合残っています。
次回のレースは幕張WCで国内であります。
又関東方面にお住まいの方は、10月13日(月:祝)、幕張の千葉マリンスタジアム周辺に、応援に来て頂けたら嬉しいですし、声援で又頑張れますので、どうぞ宜しく お願い致します。

では、長い報告書ですが、時間がある時にでも、読んで頂けたら有り難いです。
又頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

〜結果〜
                       TOTAL  SWIM(1.5km)  BIKE(40km)  RUN(10km)
 ニースWC   28位(日本人2位)  2h05'47"  21'22"     1h5'33"    ?
 マドリッドWC 25位(日本人1位)  2h04'22"  22'17"     1h3'28"    36'40"

〜レース報告書(ニースWC)〜

 フランスのニースは、一面がパステルカラーの街並みで、ハワイを思わせるスカ イブルーの海。
又年老いた人でも、ローラースケートをやっていたり、スポーツを やってる人が多いので、私のテンションも段々上がってきました。
日中は、日差がまぶしく夏そのものですが、湿度が低いせいか?走ってもあまり汗 をかかない。
朝・夕はかなり涼しく過ごしやすかったです。

スイムは、急ターンの多いコース。方向転換が大変で何処を泳いでいるか?一瞬迷 うようなコースでした。おまけに波打ち際では波が高く、私は運良く波の乗って波 から脱出した。最近の波乗りのお陰かな?と少し嬉しくなった。スイムの調子は、 結構良く、日本人では3位で上がった。でも世界と比べると後ろの方。 スイムを終えバイクへ急いだ。

7秒前に選手が2人いる。追いつくかな?バイクシューズを履かず、必死にもがいた。
しかし段々距離が離れていく。前の2人は第3集団に追いついたみたいだ。
惜しかった。。。あと少しスイムを早く上がっていれば。。。
もう一度、第3集団を一人で2周追ったが、集団の力にはかなわない。。。後ろの集 団を待つことにした。
第4集団には、昔、女王と呼ばれていたAUSのエマ・カーニー選手がいた。
私達のバイクのペースは遅く、低レベルのレースをしていた。私は追い風を利用し、一気に 前に出て、誰かついてくる選手がいたら、逃げて前を追うことを考えたが、ついて くる選手はいなかった。
独走は無理なので、又集団に戻り足を貯めることに、気持ちを切り替えた。
ようやくバイクが終わりランです。

一人私達の集団からカモシカのように飛び出した選手がいた。ついて行こうと思っ ても、ぜんぜん追いつけない。チェコの選手でした。
私も夏場、ラン強化の為に練習をやってきたので、走れる自信はありましたが、世界はやはりレベルが高い!し みじみ痛感した。
トップ集団のランも、私より速いし。。。脱帽って感じだった。
まだまだランを上げていかないと、勝負は出来ない。。。
結局ランで10人程抜きはしたが、28位の日本人2位でレースを終えた。

今回スイムの7秒の差が順位を大きく左右すると、痛感しました。
あと少しだけ、早く泳ぐことが出来れば、第3集団に追いつけ、10位以内も目前だったかも?と少し 悔やまれるレースでした。
今度のマドリッドでは、スイムを目一杯泳いでみようと思いニースを後にしました。

〜レース報告書(マドリッドWC)〜

 ニース大会を終え、ヨーロッパの生活に少し馴染みだしてきました。
マドリッドでは学生寮に宿泊。スペインの文化を感じれました。
一番びっくりしたことは、夕食の時間が9時30分からだったこと。
又朝は8時に明るくなり、夜は9時過ぎまで明るい。夕食を7時位に食べる人は誰もいないので、変な感じがした。
又、思ったより気温差が激しく、朝は12度迄下がり、日中は30度を越える。
又凄く乾燥していて、喉の表面がカラッカラになるのも、始めての経験だった。

レース前日、8時に夕食を済ませ10時には就寝。翌朝は6時30分に起床、外は真っ暗 の中、朝食を済ませた。
大会は、カサ・デ・カンポと言う大きな公園で開催され、公園の池?湖?と言う感 じの所で泳いだ。
大都会の公園なので、水が深緑と茶色を混ぜたような色をしていて、好んで泳ぎたいと思えるところではなかった。

スイムは2周回、スタートして私の左の方が、スーツと空いていたのを横目で見えた ので、空いてる方へ行った。コース選択が良く、バトルも少なく泳ぎやすかった。
私は1周目、日本人トップで上がっていたようだった。2周目、段々水の冷たさで、 手・足先の感覚が無くなってきた。
寒さに弱い私なので、どんなフォームで泳いでいるか?分からなくなっていたが、とにかくスイムはMAXで泳ぐ覚悟はしてたので、 全力で前を追った。

ようやくスイムが終わり、私は大集団の中にいた。
私の集団は20人程の第3集団。バイクもガンガンペースが上がっていってる。
1周目下りで、集団の先頭からびっくりしたような声があがった。コースに、サイクリン グを楽しんでる家族の姿が。。。私は集団の後方にいたので見えずらく「えっ”」 と思い、サイドに避けた。しかし丁度コーナーで、しかも道も狭かったので、道を はみ出し、デコボコの泥の上を200m程走行。集団から30m程離れてしまった。
必死で追いかけ、ようやく集団に追いつきセーフ!良かった。
その後もどんどんペースが上がり、15人程の第2集団迄追いついた。
いい勝負が出来る条件が揃ったと喜んだが、その前には20人程の第1集団がいたのだった。
私達の35人程の集団は、いよいよランに移った。

私は早目にバイクシューズを脱ぎ、前の方でバイクを終了し、ランへと急いだ。
前にはニースの時と同様、チェコの選手がいた。今度はついて行くぞ!心に決めてい たので、必死に追って喰らいついた。が、やはり早かった。始めの入りが特に早い。
全く対応しきれず、少しずつ離されてしまった。私は自分のペース・リズムを考え 走った。
後ろから2〜3人の選手が追ってきたので、この選手達と3周目まで一緒に 走った。ランでの集団は、始めての経験だったので、レベルの接近を感じつつ新鮮 に思った。
4周目のラスト1周手前。段々ペースが上がってきた。
私は集団に離され、又私のあとにも一人の選手が落ちてきた。苦しい周回になったが、ラスト1周では、九重で の調整走(2.8km)を思い出し、又追い込み直し、前との差を少し詰めた。
ラスト100mで、やっと前に追いついた。前の選手も根性でラストスパート!結局追い越せ ず、25位の日本人トップでレースを終えた。

 今回のレースで、みんなの力が接近してるのを痛感しました。
又その中で海外の選手と友達になれたし、選手の名前も随分覚えることが出来たので、次回のレース 幕張WCでは、選手をマークしながら、レースが出来るように、又上を目指して頑張 ります。

                                        志垣めぐみより


志垣 めぐみさん「2003ITU和歌山ワールドポイントレース」
in 和歌山
2003年8月23日
皆さんへ

 こんにちは、お疲れさまです。
8月23日、和歌山ワールドポイントレースが開催されました。
前回の北海道は台風で中止となり、又このレース会場付近は、大洪水となった場所だったのです。
同日、ニューヨークWCも豪雨で、スイムが中止と聞きました。
レースを通じて、自然環境の変化をありありと感じているところです。

和歌山は4位でしたが、振り返るとバイクスタート時での15秒差を、みんなで追う作 戦がはずれたことが、悔しい結果となりました。このメンバーなら追い付ける!と思 ったのですが。。。読みがはずれました。
結局、約2分離されてのランスタート。
もし、一人で15秒を詰める作戦を取っていれば、勝てないレースでもなかったので、 今回はかなり悔しい思いをしています。次回、その分頑張ります!

今回のレースで、ワールドランキング122位⇒100位にランクアップしました。
着実に上がってきていますので、今後も又頑張ります。


 【結果】
           スイム1.5km   バイク40km    ラン10km   総合タイム
 優勝 枇把田   19分56秒  1時間11分53秒  39分23秒  2時間11分12秒
 2位  関根    19分35秒  1時間12分11秒  40分59秒    12分45秒
 3位  八代    19分58秒  1時間11分49秒  41分19秒    13分06秒 
★4位 志垣めぐみ  20分13秒 1時間13分31秒  39分48秒    13分32秒
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【レース報告】

   スイムはバトルを避ける為、外側を選びスタート。まずますの滑り出し。バト ルも少なく、海は透明度高い。
又昨年のくらげの心配も無かったので、集団で泳ぐことが出来た。
失敗は陸に上がる時、透明度が良すぎて足が着かない所で、一 度立ち2〜3秒ロス。
又スイムからバイクの着替えでも、ヘルメットの内側にセットしていたサングラスが無い!えっ”誰かがぶつかって、地面に落ちていた。こ う言う場面も想定し、レースに臨むことを痛感した。

スイム後、私の前後に沢山人がいる!
「これはバイクで大きな第一集団になれるぞ!」私の読みは甘かった。
私の直前の選手達は、バイクの弱い選手ではないのに、何故か?元気がない。どうして?!暑さで疲れてるのかな?スイム後の第一 集団との15秒差が、どんどん広がって行く。
私は集団の中心となり、先頭を引くが、気温32度。
かなり暑い中、体力と足をかなり使うことになっていた。
バイクにセットした給水1Lが20km地点で、ほとんど空になり、少しフラフラしてきた。
パワーも出ない。。。

この日、和歌山で最高気温を記録。。こんなに暑くなるとは。。喉も渇いてきた。。
どうしようもないので、ダメもとでラン用の給水ポイントで、「水を下さい!」 と叫んだら500mlのボトルをくれた。
良かった!助かった!又少し元気になり第一集団を少し詰めた。
第一集団も私達が追って来てる事に気付き、又ペースが上がる。結局1分50秒まで差が広がりランスタート。

私はかなり足を使っていたので、疲労感の中でのランニング。動かない。。。い つもの走りが出来ない。。でもランの練習は頑張ってきたから。。と言い聞かせ アップダウンの橋を走り前を追う。
半分は暑さとの戦いのサバイバル。

2周目に少しリズムが掴めてきた。
半分痙攣した両太ももはそのままだが、給水で 目一杯冷やしながら前を追った。
各給水地点が唯一の救いの場。この周回で数名 抜き、3周目に4位まで上がった。
3位との差は少しある。
さすがに3周目は、かな り苦しくなってきた。

ラスト1.5km。
前との差を知り、次回の連戦のことも頭に置き、順位キープも考えた。
最後の最後で、5位の選手が私を追って来ていた。途中気が付き、私もスパート!
少し危なかったが3秒逃げ切り、4位でフィニッシュ。
この切り返しも最近のスピード練習の成果?と競ったレースも楽しめたし、経験 多い和歌山大会でした。

今回のレースは、レース展開の読みがはずれたのが、ミスの大きな原因でした。
又スイム直後のバイク練習もキーポイントになってくると思うので、今後はレー ス対策練習も加えていきながら、次回のレースに向けまた頑張ります。

次回のレースはいよいよワールドカップヨーロッパ遠征です。

  9月12日(金) ワールドカップ ニース大会(フランス)
  9月23日(日) ワールドカップ マドリッド大会(スペイン)

 10月13日(月祝)ワールドカップ幕張大会(千葉マリンスタジアム周辺)
 10月19日(日) ワールドカップ マデイラ大会(ポルトガル)

と連戦が続きます。

では、長くなりましたが、レース報告書を読んで頂けたら嬉しいです。
又、私も精一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

                            志垣めぐみより
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